映画「さよなら夏休み」

都会に暮らす幸田裕史（緒形直人）のもとに少年時代を過ごした岐阜県郡上八幡から医師・鶴来（要潤）の訃報が届く。妻のゆき（中山忍）と子供たちを連れ、３０年ぶりに訪れた郡上八幡には、あの夏のきらめく日々と変わらぬ流れを湛えた吉田川があった…。
３０年前、祖父の玄昭（古谷一行）のもとへ預けられた少年の頃の裕史 （千坂健介） は、腕白な友人たちに馴染めず孤独を感じていたが、やがて優しい担任教師の水帆（立花美優）にほのかな恋心をいだく。自分が子どもである事への歯痒さと、水帆に対するどうしようもない思いに胸を締め付けられる裕史は精一杯の背伸びで、今の自分に出来る全てをぶつけて、水帆に接していくのだが、その水帆の身に起きた“あること”によって、楽しい夏休みは、その町の記憶と共に裕史の心の奥に仕舞いこまれてしまう･･･。

原 作： 高田拓土彦（「さよなら夏休み」ユーフォーブックス刊）
監 督： 小林 要
出 演： 緒形直人 立花美優 要潤 中山 忍 大場久美子 白竜 夏木陽介 古谷一行 千坂健介 田村杏子 鈴木飛鳥 坂木陸 藤原健太